ワードのレイヤー構造

はじめに

テキストボックスで年賀状を作っている方から質問があったので、久し振りにワードのレイヤーなるものを復習した。説明は普段使っているWord2003でしたが、もし、Word2016なら手順が違ってくる。そこで、Word2016のメニュー関係を調べて見た。このふたつが分かると、その中間のバージョンは予想できる。

レイヤーを理解するとワードの文章構造がわかる

レイヤー(Layer)とは層とか、階層と訳される。髪型で使うレイヤーカットのレイヤーである。髪型であれば、下の方が長くて、上の方ほど短くなるのであるが、ワード場合は単に透明な4層からなっていると考えていい。画面では1枚の用紙しかないように見えるが、上から1層目と3層目が描画オブジェクトなどの図形領域になっている。 これを理解しないと、「前面・最前面・背面・最背面・テキストの前面に移動・テキストの背面に移動」と言った意味が分からない。先ず
他のレイヤーへの移動は「テキストの前面に移動」と「テキストの背面に移動」の2つだけ
同一レイヤーでの移動は「前面・最前面・背面・最背面」の4つ、と言うのを押さえておきたい。
あとは画面上で、どのオブジェクトに、どの命令を出せばどんな形になるかをイメージできればいい。

ワードのメニュー

Word2016

ここで使うのは「図形の塗りつぶし」、「図形の枠線」、「前面へ移動」、「背面へ移動」のよっつ。(ここだけクリックで拡大画像) 「前面へ移動」と「背面へ移動」への移動には、それぞれ3つのサブメニューがある。先に書いたように、別なレイヤーへの移動は「テキスト」が基準同じレイヤーでの移動は「前面・最前面・背面・最背面」を使う。

Word2003

Word2003だとオブジェクト上で右クリックして出るコンテキストメニューの順序から行える。この方がWord2016なんかより、目や手の移動が少なく操作性がいい。 私の場合、Word2003に慣れ親しんでいるのと、機能的に不都合がないので、デスクトップのパソコンにはWindows10+Word2003の組み合わせで使っている。Word2016はこんな記事を書くとき、Windows10タブレットで使うくらいである。

図形のレイヤー位置と順序

(1)ワードで「テキスト面」と言う文字の入力と長方形を右図の様に配置します。

(2)黄色の円を移動して下図のようにします。
答:円を移動してから「背面へ移動」

(3)黄色の円を更に移動して下図の様にします。
答:円を移動してから、「テキストの背面へ移動」
この時点でこの円は3層に移動した事になります。
1層:長方形
2層:テキスト
3層:円

(4)赤の長方形を移動して右図の様にします。
答:長方形を移動して右図の様に配置したら、「テキストの背面へ移動」、更に「背面へ移動」を選択します。
この時
2層:テキスト
3層:円と長方形

(5)青の正方形を下図の様に配置します。それから左図の様にします。
答:青の正方形で「テキストの背面へ移動」、更に「最背面へ移動」

(6)左図の様にします。
答:長方形を選択して「テキストの前面に移動」、更に青の正方形で「前面へ移動」
1層:長方形
2層:テキスト
3層:正方形、円
これまでの練習問題を難なくこなせるようになったら、ワードのレイヤー構造は理解したと言えます。


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