Excelで現金出納帳

現金出納帳でのエラー対策

今年度からマンション自治会の会計処理を担当することになった。その引き継ぎのとき受け取ったExcelファイルでは行の削除・挿入で問題が起きた。例えばある行を削除すると、そのセルを参照している所から「=+#REF!+C56-D56」のようなエラーになる。(画面はWindows10/Excel2003の時)
それと普通に行の挿入をやったら関数が入らなかった。そこで、その対策を考えた結果、エラーにならない方法が分ったので、まとめておくことにした。
※動作確認が取れているエクセルのバージョン:
 Excel98、Excel2000、Excel2003、Excel2010、Excel2013、Excel2016

行の削除

これを解決するには、先のE83の所に次の関数を挿入するとよい。これだと、基準セルより1つ上のセルを参照している事になるので、エラーにならない。

INDIRECT(ADDRESS(ROW()-1,COLUMN()))

この動作はADDRESS(ROW()-1,COLUMN()) で1つ上のセルの参照文字列を取得し、INDIRECT関数でその値を返している。 INDIRECT関数はナツメ社の「Excel97関数ハンドブック」にも載っている。だから、Excel97でも動作するのである。

行の挿入

次は行の挿入であるが、普通にやると関数が入らない。そこで関数が入った行を挿入するには次の方法がよい。
(1)行を選択して、「コピー」
(2)A列のセルの所で右クリックして、「コピーしたセルの挿入

行単位で削除や挿入が出来ない時

もし、同一シートの中に2つ以上の表がある場合は考慮を要する。つまり、これから削除や挿入しようと思っている行に他の表がある場合はアクティブな表のセルだけを選択して、やる必要がある。この時は削除のオプションが出るので、「上方向にシフト」を選択すると良い。 挿入だと、「下方向にシフト」になる。

究極はこのタイプ

これは約20年前、本に付属していたExcelVBA会計システムを家計簿用にしたものであるが、今回、自治会でも使えるようにした。これだと入力を済ませると「年度集計実行」で、総会用の「決算報告書」が出来上がる。 今はこれと先の現金出納帳を同時に入力し、結果が同じになるかどうか、テストしている。


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